ELSI NOTE

掲載日:2025年1月30日 最終更新日:2025年1月30日

ELSI NOTE No.52

研究公正をめぐる議論動向② : WCRIステートメントの翻訳と動向の分析

執筆者:鶴田 想人、伊沢 亘洋
※ 本ELSIノートにかかわる文献調査は、JST-RISTEX『科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム』(共進化枠)「ライフサイエンスにおける誠実さの概念を共有するための指針の構築」(研究代表者:田中智之・京都薬科大学、分担:標葉隆馬・大阪大学)の一環として行ったものです。

執筆者からのひとこと

研究の公正さ・誠実さ(integrity)をめぐる議論が国内外で活発化しています。中でも研究公正に関する世界会議(WCRI)は2007年以来、この問題について継続的に議論するためのプラットフォームとして2〜3年ごとに開催されてきました。

このノートでは、WCRIがこれまでに発表してきた5つのステートメントを全訳し、簡単な動向の分析を付しました。研究公正が単に研究不正の防止を意味するのではなく、公正性・公平性・多様性・包摂性などの観点からよりよい研究を目指すものであることをご覧いただけるかと思います。

なお、このノートは以下の続編として作成されたものです。
⽯⽥柊(2023)「研究公正をめぐる議論動向:NASEM報告書Fostering Integrity in Research(2017)の概要と要点」『ELSI NOTE』(28): 1‒22. 

大阪大学学術情報庫OUKA


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