人材育成・社会貢献

人材育成

SEEDS2025分野横断型ワークショップ「『新しい科学技術との付き合い方』を考える」を提供しました。

2025年8月23日(土)の午後、大阪大学SEEDSプログラムと連携し、高校生向けのワークショップを実施しました。SEEDS受講生から募集した高校1、2年生15人が集まりました。

大阪大学SEEDSプログラム(大阪大学の教育研究力を活かしたSEEDSプログラム~未来を導く傑出した人材発掘と早期育成~)は、文理の枠を超えた世界最先端の「知」にいち早く触れてみたいという意欲的な高校生向けのプログラムです。SEEDSというプログラムの愛称は、「Science & Engineering Enhanced Education for Distinguished Students」の頭文字をとったもので、多岐にわたる研究に触れてもらい自らの小さな好奇心の芽を大きく伸ばすことを目的として、2015年度より実施されています(SEEDSプログラムウェブサイトより)。

SEEDSプログラムでは、2020年度以降、人文社会系分野や産業界などとの連携を深めつつ、今までの枠を越えた高大接続事業として発展させていくことを目指しているとのこと。今年度もELSIセンターがワークショッププログラムを提供しました。

 

大阪大学ELSIセンター提供
SEEDS2025分野横断型ワークショップ
「新しい科学技術との付き合い方」を考える

 

今回のワークショップでは、講師が開発に関わったカード形式のツール「モラルITデッキ」を使いながら、科学技術が社会にもたらす様々な影響について考えてみました。

まず、八木絵香 教授が、8月3日に実施されたSEEDS生向けの講義「新しい科学技術が社会に受け入れられるためには?」(担当:岸本充生 教授/ELSIセンター長 )の内容に触れつつ、今回のワークショップの趣旨を紹介しました。続いて、鹿野祐介 特任講師から、新しい技術が社会に与える影響やELSI(倫理的・法的・社会的課題) を評価するということについて、そして、そのために活用する「モラルITデッキ」の具体的な使い方についての説明がありました。

 

 

今回のテーマは、高校生がこの先直面する可能性が高い「教育現場に導入されつつある生成AI技術」でした。とある具体的なサービスを事例に取り上げ、その社会実装がもたらす様々な影響を考えてみました。「モラルITデッキ」の中にあるカードを手がかりにしながら、生成AI技術がもたらすポジティブ/ネガティブな影響を挙げていきました。

 

 

参加した高校生からは、次のような感想が寄せられました。
(*読みやすくするために、実際に届いた文章に編集を加えて掲載しています)

「生成 AI は今、急速に普及しており、身の回りでも使っている人も多いです。生成AIを使うことのメリット、デメリットや懸念点をよく聞くので、今回他の班の意見もきくことでさらに考えが深まりました。今回はSEEDS生のみのワークショップでしたが、色々な立場の人を集めてこのようなことをするのも楽しそうだと思いました。」

「開発されたばかりのものにはたくさんの問題点があり、それらを私たち人間が改善していかなければならないと知りました。身の回りにある、ありとあらゆるものが多くの人によって試行錯誤され、作られたと実感しました。」

他にも、「身近な事例をもとにELSIを考えることができて、興味深かった」という声もありました。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 


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