ELSI NOTE

掲載日:2025年9月19日 最終更新日:2025年9月19日

ELSI NOTE No.60

児童虐待評価AIをめぐる報道を振り返っておく:三重県とこども家庭庁のケース

執筆者:岸本 充生、工藤 郁子

執筆者からのひとこと

児童虐待の可能性を評価・判断するためにAIを使うという試みはかつて、三重県で「失敗」したことがマスメディアで報じられた。著者(岸本)はこの報道を引用する形で、AIの判断をうのみにするリスクを語ったこともあった。さらに2025年春には、こども家庭庁での「失敗」が報じられた。そこで、著者らは児童虐待評価AIをめぐる報道を振り返る勉強会を開催した。そこで判明したことは、報道を通して表面的に得ていた知識と、その後の経緯も含めた実態との間に大きな乖離があることだった。本NOTEは、公開資料のみを使って2つのケースについて振り返ったものである。

大阪大学学術情報庫OUKA


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