ELSI NOTE

掲載日:2021年7月20日 最終更新日:2022年7月22日

ELSI NOTE No.13

合成生物学分野に関する米国大統領生命倫理委員会報告書の概要

執筆者:桜木 真理子、森下 翔、河村 賢
※JST社会技術開発センター『人と情報のエコシステム』研究開発領域「情報技術・分子ロボティクスを対象とした議題共創のためのリアルタイム・テクノロジーアセスメントの構築」、『科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム』委託研究「萌芽的科学技術をめぐるRRIアセスメントの体系化と実装」、公益財団法人トヨタ財団『先端技術と共創する新たな人間社会』「分子ロボットロードマップ構想に向けた分野間・国際間共同研究」(いずれも代表:標葉隆馬)にかかわる調査研究の一環です。

執筆者からのひとこと

2010年5月にヴェンター研究所が発表した「人為的に化学合成したDNAを導入したバクテリアにおいて自己複製が観察された」という研究結果は、合成生物学という科学技術の広大な発展可能性を示すものでした。ここに概要をまとめたオバマ政権の大統領諮問委員会報告は、そうした発展可能性を「公共への利益を最大化し損害を最小化する」という観点から具体化していくために当時必要だと考えられたさまざまな政策的要請を提言したものです。この報告は科学技術社会論や安全保障研究のみならず、実際に研究活動にあたる生命科学分野の研究者たちにも強い影響力を持ち続けてきました。本ノートが、そのような歴史的な重要性を持つ資料へのアクセスを容易にする助けとなれば幸いです。

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大阪大学学術情報庫OUKA


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