人材育成・社会貢献
「大阪大学共創DAY@EXPOCITY 2024」に、ブース「どうなる!?未来の学校!!2024」を出展しました。
2024年6月29日に開催された「大阪大学共創DAY@EXPOCITY 2024」(主催:大阪大学)に、大阪大学ELSIセンターが「どうなる!?未来の学校!!2024」を出展しました。
このブースでは、教育データを利活用する EdTech(Educational Technology, エドテック)の具体的な事例(海外事例も含む)を紹介しつつ、来場者のみなさんからは、思い出したエピソード、みなさんが感じた「ドキドキ」や「モヤモヤ」をお寄せいただきました。そして、集まった“お便り”を元に、ゲストを迎えつつ、ラジオ番組風のトークセッションを行いました。
当日は、ELSIセンターのブースには、661名のみなさまにお越しいただきました。届いた”お便り”は、事前にお送りいただいたものを含めて33通。加えて、子どもたちが書き込んでくれたたくさんの付箋(100枚以上!)。
今回の企画にご参加いただき、ありがとうございました。
<イベント概要>
■ 開催日時:2024年6月29日(土)11:00〜17:00
■ 会場:ららぽーとEXPOCITY 1F 光の広場
■ 出展者:大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター)
■ 企画:大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター)(若林 魁人・水町 衣里)
■ デザイン・イラスト:アトリエ・カプリス
■ 協力:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)
*JST/RISTEX「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム」プロジェクト企画調査「学習データ利活用EdTech(エドテック)のELSI論点の検討」(代表者:加納圭)の一環として実施。
■ 開催案内ページはこちら:https://elsi.osaka-u.ac.jp/contributions/2917
会場には、世界各地でのEdTechの使われ方などを紹介するポスターを提示していました。また「あなたの学校では、どんなEdTechが使われている?」と書かれたボードを設置し、来場した子どもたちに、学校での経験や、未来の学校への期待を付箋に書いて貼って行ってもらいました。日頃モヤモヤやドキドキを抱えている人は、さらに“お便り”も書いて投函をしてもらいました。
このブースでは、みなさんから届いた“付箋”や“お便り”を受けて、ラジオ番組風トークセッションを随時行っていました。ラジオパーソナリティを主に務めたELSIセンターの若林 魁人 特任研究員に加え、大阪大学ELSIセンターのメンバーが入れ替わり立ち替わりゲストとして登場し、“お便り”を紹介しながら関連する話題や議論を提供するフリートークを行いました。また、来場者からは“お便り”の投稿だけでなく、その場でのトークへの参加などのインタラクションも行われました。
以下、届いた“お便り”と、トークセッションで取り上げたトピックの抜粋です。
(*読みやすくするために、実際に届いた”お便り”に編集を加えて掲載しています)
「iPadを学校でどのように使っているのかが共有されていない」
「タブレットで勉強していると思ったらいつの間にかYouTubeを見ていてモヤモヤする……」
学校で配布されているタブレットについて、保護者の方からは家庭内での使い方について多くの悩みが共有されました。家庭でのタブレットの使い方は世界共通の保護者の悩み、ということなのでしょうか。
また、来場者の中には、学校教員も。タブレット端末の扱いに詳しい先生に不具合のサポートという役目が集中してしまうなど、学校での使い方やサポート不足についての悩みを抱えているのとことでした。
「脈拍で集中力を測るのは、全て管理されている気がして少しモヤモヤします」
「 個人情報・生体情報の取り扱いは適切なのか」
「より個人に合った教育ができるような環境を期待します」
新しい技術を使ったEdTechには、子どもの興味や個性に合わせた教育が発展してゆくことへの期待も寄せられつつ、そのために個人の内面をどこまで測っていいのか・誤った使われ方がしないか、といったモヤモヤも多く寄せられました。生体情報を使ったEdTechの世界各国での実用化や法整備の状況を通して、今の日本の状況はどう感じるか、どのような使われ方や法整備がされることが望ましいかなどの話で盛り上がりました。
このラジオ番組風の企画「RADIO ELSI」では、ブースに立ち寄って下さったみなさんと、今年も楽しくいろいろなお話をすることができました。ありがとうございました。
またどこかでお会いできますように。