人材育成・社会貢献
NHK職場研修(ELSIセミナー)にて、岸本 充生 センター長が講演を行いました。
ELSIセンターでは、組織のメンバーひとりひとりがELSIという概念を互いに共有し、当事者としてELSIに対応することができるような組織内研修やワークショップの開発に取り組んでいます。
2022年1月25日、NHK関係者を対象としたセミナーで、岸本充生 センター長/教授が講演を行いました。この日参加されていたのは、NHK放送文化研究所(文研)、NHK放送技術研究所(技研)を中心とした約90名の方々です(*後日、録画映像を視聴された方もいらっしゃるそうです)。
<開催概要>
NHK放送文化研究所・NHK放送技術研究所 共催
ELSIセミナー「リスク学とELSIについて、いっしょに考えてみませんか?」
■2022年1月25日(火)15:00〜16:30
■ 実施形態:オンライン開催
■ 概要:文研と技研では、研究・開発した技術を社会実装する際の「技術以外の」さまざまな課題「ELSI」にどう向き合っていくか、共同プロジェクトを立ち上げて検討を進めています。今回は、「リスク学とELSI」について専門家を招いてディスカッションを行います。
まず、岸本センター長から1時間ほど「リスク学とELSI(倫理的・法的・社会的課題)」というタイトルで、具体的な事例なども交えつつ、お話をさせていただきました。「新規科学技術/シーズ」と「政策形成/社会実装」の間には、さまざまなギャップがあります。そのギャップをつなぐための「社会技術」の研究開発が必要なのではないか。そのためには、これまでのリスク研究で培われてきた知見が重要で、また、ELSIという観点から新規科学技術を捉える必要がある、という主旨の講演でした。
残りの時間で参加者からの質問にお答えしました。「リスクの捉え方は、個人個人でかなり異なるということが想像されるが、それをどのように評価することになるのだろうか、指標化することができるのだろうか」といった質問や、「リスクへの対応やELSIへの配慮などは、過去の事例から学ぶことが有意義なのではないか」といったコメントがありました。
2月に実施されるセミナーでは、標葉 隆馬 准教授が「責任ある研究・イノベーションとELSI」に関する講演をさせていただきます。