人材育成・社会貢献
ワークショップ「哲学対話で考えるデザイナーベイビー~生まれてくる子どもに対する倫理~」 @オンライン(9/26, 9/29, 9/30)
2021年9月26日、9月29日、9月30日に、以下のワークショップが開催されます。
■ タイトル
ワークショップ「哲学対話で考えるデザイナーベイビー~生まれてくる子どもに対する倫理~」@オンライン
■ 開催日時
2021年9月26日(日)13:00~15:00
2021年9月29日(水)13:00~15:00
2021年9月30日(木)13:00~15:00
■ 開催方法:オンライン(Zoomにより開催)
*当日の対話は、グラフィックレコーディングを用いた議事録作成のため、録音・録画を予定しております。
■ 定員
一回の会で最大6名
*社会人・学生を問わず、さまざまな立場の方の参加を歓迎しております。応募多数の場合、日程や参加者の属性のバランスに配慮して参加の可否を決めさせていただきます。ご了承ください。
■ 申込方法
事前予約制、参加無料。こちらの応募フォームよりお申し込みください。
締め切りは9月22日(水)です。
お申し込みいただいた方には、後日メールにて参加の可否と合わせてご案内を送付いたしますので、応募フォームにてメールアドレスのご記入をお願いいたします。
■ 企画手法:
このワークショップでは、哲学対話という形式で参加者のみなさまと対話を行います。哲学対話では、参加者どうしが対等な立場であることを前提に、自分自身の考えや意見だけでなく、他の参加者の考えや意見にも耳を傾けていただくことになります。対話のルール上、差別的な表現や偏見の入り交じる意見につきましても、個人の一発言として場として受け止めることを予定しておりますが、他者を蔑ろにする態度や発言につきましては一切お断りしております。あらかじめご了承ください。
■ 企画趣旨:「哲学対話で考えるデザイナーベイビー ~生まれてくる子どもに対する倫理~」
デザイナーベイビーを生み出すことは、私たちにどのような問題を投げかけるのでしょうか。デザイナーベイビーとは、受精卵に遺伝子操作などを施した結果、親や第三者の意向に沿った変化をもたらされて生まれてくる子どもを指します。デザイナーベイビーを生み出すことへの反応は多岐に渡るものの、私たちは多くの場合、「生み出してはいけない」という結論に行き着きます。では、〈してはいけない〉と言えるのはなぜでしょうか。デザイナーベイビーを生み出すことには具体的にどのような倫理的な問題があるでしょうか。もしも、その問題がすべて解消されたなら、〈してもよい〉と言えるようになるのでしょうか。また、遠い将来のことか、はたまた、サイエンスフィクションか、デザイナーベイビーの誕生が日常化した社会では、反対に、「生み出したほうがよい」、「生み出すべきだ」という考え方が中心的になるかもしれません。では、そのような社会で、〈したほうがよい〉や〈すべき〉と言えるのはなぜでしょうか。
デザイナーベイビーとして生まれてくる人自身の視点はどうでしょうか。生まれる以前に、親や第三者の意向によって介入がなされたという事実を、私たちはどのように受け止めることになるのでしょうか。当事者の視点が含まれることで、〈してはいけない〉・〈してもよい〉・〈したほうがよい〉・〈すべき〉といった第三者の視点からの考え方に影響はあるでしょうか。
このワークショップでは、デザイナーベイビーを生み出すことが私たちに投げかける倫理的な問題について、日常的な語りを通して、じっくり考えてみたいと思います。デザイナーベイビーを生み出すことの「倫理」について、参加者の方々と一緒に考えてみませんか。
■ 当日の進行とファシリテータープロフィール:
鹿野 祐介(大阪大学ELSIセンター特任研究員)当日のファシリテート(進行)
東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。2020年より現職。専門は近現代の英米哲学(特に、人(パーソン)の概念をめぐる哲学・倫理学的問題圏)。大阪大学ELSIセンターでは、実践研究部門のもと、ELSI的観点から外部企業における倫理指針や研究倫理審査等、ガバナンス構築・強化に携わっています。哲学対話を用いた教育開発にも関心があります。
原 健一(北海道大学CoSTEP博士研究員)当日のファシリテート(書記)
北海道大学大学院文学院人文学専攻哲学宗教学講座修了。博士(文学)。2020年より現職。専門はフランス哲学(特にベルクソンの『物質と記憶』)。CoSTEPではサイエンスライティングの授業を主に担当し、また専門である哲学のバックグラウンドを生かして、科学技術の問題にかんする哲学対話カフェに挑戦しています。
■ 共同主催:
大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター)
北海道大学高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
■ 問い合わせ:
大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター)担当(鹿野)
melsit[at]elsi.osaka-u.ac.jp([at]を@にかえて送信してください)