ELSI NOTE

掲載日:2025年12月24日 最終更新日:2025年12月24日

ELSI NOTE No.65

大阪・関西万博における責任あるデータ利活用の試みとしての“VPIA”:Value and Privacy Impact Assessment

執筆者:岸本 充生

執筆者からのひとこと

2025年4月13日から10月13日まで開催された大阪・関西万博はそのコンセプト「未来社会の実験場」のとおり、様々な試みが実践されました。そして今、ハード面やソフト面での「レガシー」をどう今後の社会に生かしていくかが議論されています。実は、データ利活用についても「レガシー」となりうる取り組みがされていたことはあまり知られていません。本NOTEでは、データ利活用の取り組みにスポットライトを当て、その中でも特にVPIA(Value and Privacy Impact Assessment)と名付けられた新規かつイノベーティブな試みに焦点を当てて、その狙いと実装に至る経緯、そして実績と残された課題、そして展望についてまとめたものです。

VPIAは、データ連携前に、事業者自らがそのバリュー(価値)とありうるリスクについて評価し、それを第三者がチェックし、実際にスマホ画面上でデータ連携の同意を得る場面で利用者が両方を参照できる仕組みです。

大阪大学学術情報庫OUKA


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