人材育成・社会貢献
ELSIセンター研究会「データ事業者の(自主)規制のあり方とインセンティヴ」(12/12)
大阪大学ELSIセンターでは、新規科学技術の研究開発や社会実装において顕在化しうる倫理的・法的・社会的課題(ELSI: Ethical, Legal and Social Issues)を早期に見出し、研究開発と並行してELSIに取り組んでいくことをミッションの1つに掲げています。
データビジネスについてのELSIの探求と対応には、行政、学術界あるいは市民といった「外」からの視点だけではなく、ビジネスの主体である企業の自主的な取り組みが不可欠です。企業が自主的にルールを設定し、それを遵守する自主規制という規制のあり方は企業の自律性という観点からも肯定的に捉えられます。
その一方で、自主規制の意義にはいまだ曖昧な点が残されています。たとえば、自主規制の存在を盾に必要な法規制を逃れようとする行為や、その逆に本来は許容されてしかるべき⾏為まで過剰に控えてしまう「委縮効果」をもつ場合もあります。
このような背景のもと、本研究会ではデータを取り扱う事業者の規制のあり方とインセンティヴ形成について法学と倫理学のふたつの立場から研究を進めている松本有平氏と三上航志氏のお二人に「監視資本主義とプライバシーの制度論的転回」と題するご講演をお願いし、それを契機として指定討論者やフロア全体との討論を行う予定です。
■ 開催日時
2022年12月12日(月)13:00〜15:00
■ 対象
今回の研究会は、招待制です。
■ 実施形態
オフライン・オンライン ハイブリッド開催
■ 実施場所
オフラインの場合:大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター)
オンラインの場合:Zoom予定
*参加方法はお申し込みいただいたメールアドレスに後日正式にご案内いたします。
■ 参加費
無料
■ プログラム(予定)
13:00-13:10 趣旨説明・プロジェクト進捗報告
長門 裕介(大阪大学)
13:10-13:50 講演:「監視資本主義とプライバシーの制度論的転回」
松本 有平(早稲田大学)
三上 航志(京都大学)
13:50-14:00 休憩
14:00-15:00 パネルディスカッション
⻄村 友海(九州大学)
石田 柊(大阪大学)
松本 有平(早稲田大学)
三上 航志(京都大学)
■ 問い合わせ先
大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター)
info[at]elsi.osaka-u.ac.jp([at]を@にかえて送信してください)
■ 主催
大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター)
*本セミナーは、JST-RISTEX「科学技術イノベーション政策のための科学」研究開発プログラム「イノベーションを支えるデータ倫理規範の形成」、大阪大学社会技術共創研究センター ELSI共創プロジェクト研究活動費「企業の ELSI 対応の⼀部としての⾃主規制とそれに伴う委縮効果に関する理論的研究」の一環として実施します。