ELSI VOICE
2022年6月 発行
ELSI VOICE No.2
位置情報データを活用したビジネスとELSIの可能性
概要
買い物や会食などで出かける際、行きたい場所やお店の混み具合をスマホやタブレット端末でチェックする——。コロナ禍で「フィジカル・ディスタンス」(物理的距離)が必須とされる昨今、人びとの動き(位置情報)を確認できるアプリ等を活用する人が増えてきています。その陰には、私たちユーザーから個別に集めた膨大な位置情報を利活用するデータビジネス界の大きな貢献があります。一方で、情報提供にともなう個人や社会の安全性は、いかに担保されているのでしょうか。
2021年2月から3月にかけて、大阪大学社会技術共創研究センター(ELSIセンター)は「ビジネスとアカデミアのタッグで挑む、攻めのELSI」というテーマのもと、3回にわたってオンライン・トークイベントを開催しました。第1回(2021年2月1日実施)は「ELSIを意識した、データビジネスのためのガイドライン」と題し、位置情報データを活用したマーケティングおよびサービスを推進している事業者団体、LBMA Japanから3人のゲストを迎え、ELSIへの対応を踏まえた実践や新たなデータビジネスの取り組み、可能性などをめぐって、トークが展開されました。
*「ビジネスとアカデミアのタッグで挑む、攻めのELSI」は、グランフロント大阪(大阪梅田)の中核施設である知的創造・交流の場「ナレッジキャピタル」が提供する学びのプログラム「SpringX 超学校」として3回シリーズで開催されました。
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