Governance on Quantum Technologies

責任ある量子技術ガバナンス

プロジェクト概要

現代の量子技術開発は、「重ねあわせ」や「量子もつれ」などの量子的現象を応用する「第二次量子革命」の時代に突入したといわれます。量子技術の本格的な社会実装には未だ時間を要すると考えられているものの、世界各地で量子コンピュータや量子通信といった新技術の開発が着々と進められています。2019年には量子コンピュータが古典コンピュータを凌駕することを意味する「量子超越性」を達成したとGoogleが発表し、社会に大きなインパクトを与えました。

本プロジェクトでは、STS・人類学・倫理学などの人文社会科学諸領域の専門家が、量子情報技術の専門家と協働・共創し、量子技術が深く浸透した来たるべき未来社会のヴィジョンを構想します。さらに、量子技術のリスク──たとえば量子コンピュータは従来の暗号技術を脅威に晒すことが理論的に示唆されています──を予見的に検討し、多様なステークホルダーを包摂する「責任ある量子技術ガバナンス」の実装を目標に掲げます。

主要メンバー

森下 翔
肥後 楽
長門 裕介

関連情報

2025年7月までに取り組んできたこと

(2025年7月15日現在)