Responsible Advocacy

責任あるアドボカシーの実践研究

プロジェクト概要

本プロジェクトは、メルカリを主なフィールドとしつつ、企業が社会と向き合って制度をつくる現場を記録・分析し、公共政策に関する取組みを実践的に捉え直すアクションリサーチです。

新しいテクノロジーやビジネスモデルが普及・浸透するためには、そのベネフィットとリスクを見極めながら、制度を見直したり新たに構築したりすることが不可欠となります。こうしたプロセスでは、企業・行政・社会のあいだで多様な対話や調整が求められます。

本プロジェクトでは、企業による制度対応や政策形成の取組みを記録・分析し、「責任ある」関与のあり方を検討します。いわゆる「ロビイング」や「ルール形成」の営みを、より信頼性や答責性のあるかたちで社会と接続する手がかりを探っていきます。あわせて、公共政策に関与する人材の育成支援や、「規制デザイン」に関する教材開発などにも取り組む予定です。

学内外の研究者、メルカリ以外の企業、実務家、NGO、行政機関などとも連携し、責任あるアドボカシーに関する実践知を社会に還元していくことを目指しています。

主要メンバー

工藤 郁子
岸本 充生

関連情報

2025年7月までに取り組んできたこと

  • R4Dが運営するYouTubeチャネルで、工藤 郁子 特任准教授が登場する動画「研究者と読み解く、メルカリが取り組んだ『男女間賃金格差』解決への挑戦」が公開(2024年8月30日公開)
    https://www.youtube.com/watch?v=YIkSLQB3ztQ
  • ELSI NOTE No.36「人事データ分析を利用した男女間賃金格差是正の取組み:株式会社メルカリにおけるケーススタディ」を公開(2024年1月公開)
    https://elsi.osaka-u.ac.jp/research/2628
    https://r4d.mercari.com/news/240202_ELSInote_genderpaygap/
  • 男⼥間賃⾦格差是正のためのケーススタディ・ワークショップ(略称「Pay Equity Camp」)開催(2023年11⽉13⽇開催)

(2025年7月15日現在)